雑記1

もろもろ追加や雑感の書き残しを。

 まずdoubtmusicの沼田さんのブログを。

 サンプル盤に関してはツイッターでも返事をしたけど、CD-R(いわゆる白盤)でなくジャケットも込みで評価したいと行っているライターがもしNさんならば信用できると思います。その言葉に嘘はないと思っているから。

 その証拠が発売日を過ぎてもちゃんと批評して掲載してくれる。MM誌で無理ならば他紙での連載で掲載しますとはっきり言ってくれてそのとおりにしてくれる。

 雑誌のレビューに関して個人的に問題だと思うのは、白盤云々よりも発売日を過ぎたものは基本的にどこの雑誌もレビューを載せてくれないこと。

 締め切りの関係でCDの発売日とうまくかみ合わないとサンプルを発売日二ヶ月前には送付しないとレビューが載らないことになることもある。

 こちらとしてはジャケット、歌詞、その他全て込みで評価していただきたい、そう思っているので雑誌のレビューに載せてほしいがため完成したのに発売を遅らせることが今まで結構あった。

 しかし弱小極小レーベルとしては経費は一刻も早く回収したい。完成してから発売日まで間が開けばあくほど経済的な問題は大きく、ひいてはレーベル存続の危機にまで至ることもある。

 そんなことをしてもこちらが望むようなジャケットも込みでのトータルな批評をしてくれるライターは数少なく(今までF.M.N.でリリースしたものを批評してくださった方達は幸運なことにそういう人は少なかった)、経済的危険を冒してまで発売日を遅らせる意味がまったくないこともあった。

 そもそも音楽誌がどういう役目を果たすべきかの観点がもう抜けているのでしょうがないのかなと思う。

 音楽情報誌ならば発売日にこだわるのはしょうがない。情報優先だから。しかし音楽評論誌(何らかの批評を加えるという意味で)ならば発売日にこだわることはないんじゃないか。

 10年も20年も前にリリースされた音楽を○○年を代表する盤として特集を組むのに、発売日をほんの2,3ヶ月過ぎたからレビューを掲載しないってどういうことかわからない。どちらが重要かという判断よりもどちらが雑誌が売れるかという判断ですかね。

 音楽誌のほとんどがいわゆるロックやジャズという、もはやなにがロックでジャズかすらも分からない個人の幻想の中だけの形骸化したジャンルのファン・ファンジン(ある特定の層、しかも安定した購読層が見込まれる)みたいになったのもそうした方が売れるからだろうけど、しかしそれでは音楽を文章で語る役目を放棄したとしかか思えない。

 しかもそれももう売れなくなっているだろうし。(吉田)アミちゃんがブログで(これに関しては詳しくまた後で書きます)書いているとおり>個人が信じたい情報を勝手に信じるという状況<がそういう一部の固定層に向けた編集方針すら無意味にしてる。その証拠がスイング・ジャーナルの廃刊だと思う。

 今はもう廃刊してしまったけど「広告載せてくれたらいくらでもレビュー書きますよ」と言ってきたところもある。今の音楽誌もよく見たらそんな広告とバーターでレビューを載せているのが目立つ。

 売れないと生き残れないんだからしょうがないと言えばしょうがないのかな?音楽を言葉で語るということがどういうことかもっと自覚的な編集者が(いないとは言わないけど)いてほしい。

 大友良英サウンドトラックスVol.0は緊急発売だったためサンプルを送っても発売日を過ぎているためどうせレビューは載らないと思って一切サンプルを送ってませんでした。それだけではなくサンプルを雑誌に送る意味が分からなくなったから送らなかったということもあります。

 そうしたら(知ってる限りでは)見事に一切雑誌にレビューは載らなかった。音楽ライターって自分で重要な音楽を探して批評する人たちじゃなかったっけ。送られてきたサンプルだけ批評するライターなんてライターの意味があるのかな。それとも大友良英サウンドトラックスVol.0なんて注目するほどじゃないと思われたのかもしれない。

 Nさんのように、はっきりレビューされたいと思っているところしか批評しない、という意思表示をしてる人は他には聞いたことないし。

 大友良英サウンドトラックスVol.0は雑誌には一切レビューは載らなかったけどネットで聴いてくれたり期待してくれたりする方達のおかげで十分情報は広がりました。情報が広がっただけでなくいろんな感想批評もいただきました。そりゃ大友さんというファクターは大きいだろうけどさ、それでも手応えという意味では雑誌でのレビューよりもはるかにあった。

 音楽誌には、でもがんばってほしい。ネットでの感想や批評もうれしいが誌面でのきっちりした批評を読むのはやはり大変うれしい。良い記事は読み応えもあるしもっと先に進む動機にもなるから。

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