実験音楽?

 昨日ループラインで行われたという「激論! ど〜する!?ど〜なる!?ど〜したい!? 実験音楽」。Ust中継もされていたみたいだけど見てない。東京にいたとしても決して行ってない。こんなつまらないものに200人ほども観客がいたということに驚いた。

 そもそも実験音楽といいわれるものを実際やっている人たちからしたら「実験」してるなんて思っている人は極々少ないはずだ。

 なにかしら「試す」ことはあるが、それは通常の(これもひどいくくりだが)音楽でも当然ある。データを集めなにかしらの推論、その推論を結論に持ち込む判断基準を得るのが「実験」だと思うのだが、音楽でもしその実験があるとしたら、演奏者ー観客の関係自体がまるで存在しないかもしくは観客の意味自体も違うはずだ。

 「実験音楽」という言葉自体、浅はかな聴き手が自分の接した音楽を理解しようともせずに簡単に片付ける言葉としてしか今ではほとんど機能してないはずだ。

 ループラインのサイトを見ると「実験音楽系のCDも販売してます」とあるが、そこでやっている音楽をこれほど馬鹿にした言葉もないと思うのだが。実験音楽系?なんじゃそりゃ?

 本当の実験音楽ならば聴きたくもない。聴き手のことなどほっておかれているからだ..

 FillamentBOXのマスターを初めて聴いたとき自然と「お〜、かっこいい」と口から出た。決して実験音楽としてリリースしたつもりはない。
 あれ以上のエンターティンメントがそれほどあろうはずもない。

 サンディ・デニーを聴くときもハフラー・トリオを聴くときも同じ感覚で聴いてる。そりゃ当たり前だ、同じ耳と脳だもの。

 こういう感覚が自分に特別なモノじゃなく極々一般的な感覚であり受け取り方であると思っている。

 そうでなきゃインキャパシタンツでヘッドバンキングが起こるのを説明できまい?

  「実験音楽」などという曖昧模糊で実体不明なテーマで討論会なんてやるより、もっと個別の音楽を掘り下げることで全体を俯瞰できるはずだ。
 
 お客さんも何を期待していったのだろう?

 そう言う意味で(吉田)アミちゃんのやってる「ひとのおと」「おとのおと」シリーズはとても面白そうだと思うのだけど。

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